第125章

一年後。

ジュリア視点

寮の部屋の、からっぽになった棚を見つめながら、歳月がこんなにも早く過ぎたことが信じられなかった。看護の教科書と、つい先日手にした資格証は段ボール箱にきちんと詰められ、人生の次の章へ進む準備が整っている。机の上の鏡に映るのは、ここへ来た頃よりも自信に満ちた顔だった――見過ぎたものがあり、耐え過ぎたものがある目。けれど、その眼差しは揺らがず、前を向いていた。

「ジュリア・ホワイト、認定看護師。いい響きだと思わない?」

振り向くと、アンバーがドア枠にもたれていた。野の花の花束と、別れのカードを手にしている。誇らしげな笑みの奥に、ほんの少しだけ寂しさが滲んでいた。

「...

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