第130章

ユリア視点

夜明けが空を淡い藤色と金色に染めるなか、私は目立たない黒いリュックに医療用品の最後の一つを押し込んだ。指は機械のように動き、頭の中のリストと照らし合わせて一つずつ確認していく。改良型の抗生物質、解熱剤、消炎剤――すべて狼人の代謝に合わせて特別に調整したもの。活性炭フィルター付きの使い捨てマスク。デジタル体温計。聴診器。点滴用の器材一式。

マシューが寝室の戸口に立ち、腕を組んだまま私の手元を追っていた。額に刻まれた皺が、どれほど表情を抑え込んでいても隠しようのない不安を物語っている。

「本当に行くのか?」彼は低い声で尋ねた。寝起きのせいで少ししゃがれている。

私はうなずいた。...

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