チャプター 131

ジュリア視点

夕方になるころには、父の熱は華氏百一・三度まで下がっていた。まだ高めではあるが、大きな改善だ。呼吸も楽になり、顔色もいくらか戻っている。

私は台所のテーブルに座り、コーヒーを飲みながら治療の記録を整理していた。エリックはカウンターにもたれ、黙ってこちらを見ている。

「こんなの、見たことない」彼は静かに言った。「おまえが指揮を執って……何をすべきか、迷いなく分かってた」

私は肩をすくめた。「仕事だもの」

「いや、それだけじゃない」彼は向かいの椅子に腰を下ろした。「変わったな、ジュリア」

「みんな変わったわ」

心地よい沈黙が二人の間に降りた。何年も前にあった、あの張り詰...

ログインして続きを読む