チャプター 139

マシュー視点

仮の居室の棚に医療用品を几帳面に並べていく。指先が、狼男の代謝に合わせて特別に調合された抗ウイルス薬の小瓶の上で、つい名残惜しそうに止まった。頭の中では、さっきの光景が何度も繰り返される――群れの前に立つジュリア。肩をまっすぐにし、揺るがぬ声で、臨時のリーダー役を引き受けた。胸の奥に誇らしさが膨らむ。だが、それと同時に、別の何かがきしむように絡みついてきた。名前のつけられない距離。

彼女から伝わってきたのは、決意と、信じられないという感情が入り混じった激しい脈動だった。スプリング・バレーに初めて来たときの彼女とは、まるで別人に見えた。自分の影に怯え、ネイサンの支配から逃げ回っ...

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