第153章

ユリア視点

疲労で体は鉛のように重いのに、意識だけは冴えきっていた。思考と思考のあいだに横たわる沈黙にまで神経が研ぎ澄まされる。ここ一時間で五度目、私は精神のつながりを通してマシューに呼びかけた。

『マシュー? 聞こえる? どこにいるの?』

返ってきたのは、くぐもった反響だけ――遠い峡谷に向かって叫んだみたいな、頼りない残響だった。そのぼやけた感触で、彼が明瞭に会話できる五十マイルの範囲を超えていることがわかる。

内側で、カイアが落ち着きなく歩き回った。爪が意識の縁を引っかく。『何かがおかしい。アルファが、何も言わずに消えるはずがない』

「彼は私たちのアルファじゃない」私は小さくつぶ...

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