チャプター 158

ユリア視点

目の前でにじむ感染率のグラフに目を細め、数字がふたたび意味を成すまで、無理やり焦点を合わせた。三週間にわたる手順の徹底、緊急時の連携、データ解析――それらは報われ、北西部の群れ一帯に広がっていた流行は、公式に封じ込められたことになった。ほかの連中は何時間も前に帰っている。

それでいい。仕事はいい。仕事は思考を錨でつなぎ留め、森を何マイルも越えてスプリング・バレーへ漂っていくのを防いでくれる。彼のもとへ。

私の意識の奥で、狼のカイアが落ち着きなく身じろぎした。低い鳴き声が頭の中に反響する。カイアはマシューの狼――ハティを、息が詰まるほどの激しさで恋しがっていた。私はその感情を押...

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