第160章

マシュー視点

同盟会議は終わり、出口へ向かうエリック・ホワイトの背中を見送った。胸の鼓動が肋骨を叩くたび、頭の奥ではハティが落ち着きなくうろつき、前へ出ろとせき立ててくる。

『追いかけろ。今すぐだ!』ハティが唸る。『行かせるな』

二時間に及んだ会議のあいだ、俺は終始上の空だった。指名されれば口は開いたが、まともに貢献できたとは言いがたい。ジュリアではなく、エリックがスター・シャドウのアルファになった――その事実が、俺を完全に揺さぶった。彼女はどこにいる? 無事なのか? その問いが議事の最中ずっと俺を苛み、そしていま、その答えを知りうる唯一の男――エリックが扉の向こうへ消えようとしていた。...

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