チャプター 166

ジュリア視点

私は凍りついたように立ち尽くし、まだ湿り気の残るマシューの胸に身体を押しつけていた。褐色の肌に残る水滴が、廊下の柔らかな灯りを受けてきらめき、引き締まった胴の筋肉に沿って細い道筋を描きながら滑り落ちていく。腰に巻かれたタオルは危ういほど低い位置で引っかかっていて、布地の下へと消えていく鋭いV字のラインが覗いていた。黒髪もまだ濡れたままで、毛先に雫がいくつも絡みつき、ときおりそれが広い肩へと落ちた。

彼の肌に残る私の石鹸の香りが、彼本来の松や土を思わせる匂いと混ざり合い、酔わせるような香気になって鼻をくすぐった。私の両手はまだ彼の胸に当たったままで、指先の下で心臓の鼓動が速まっ...

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