チャプター 169

ジュリア視点

目を覚ましたのは、裸の肩を指先がゆるやかになぞり、気ままな模様を描いている感触のせいだった。アパートの寝室の窓から朝日が差し込み、くしゃくしゃになったシーツ一面に黄金色の光を落としている。まだ瞼を開ける前から、マシューの気配がわかった。すぐ隣に横たわる身体としてだけじゃない。私の意識の内側にまで、満ち足りた愛情が、温かく途切れない脈動となって響いていた。

手が反射的に、首と肩の境目へ伸びる。昨夜つけられた痕は、ひりつくほどではないが、触れるとまだ少しだけ敏感だった。痛みというより、私たちの間に交わされたものを心地よく思い出させる印のようなもの。首を巡らせると、マシューがこちら...

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