第170章

ジュリア視点

私は彼のはやる気持ちに微笑んだ。「ええ。嫌じゃないでしょう?」

「嫌だって?」声が、背筋にぞくりと震えが走るほど低く落ちる。「ジュリア、待ちきれない」

「じゃあね」私はそう言って背伸びし、指先で彼の顎のラインをそっとなぞった。「荷物を取ってきたら、今夜、私のシフトが終わったあとに一緒に夕飯にしよう」

マシューはうなずいた。つながりを通して、彼の感情がふっと揺れるのがわかる――私の部屋へ自分の物を運び込めるという期待に胸を躍らせながらも、たとえ数時間でも離れることへの名残惜しさがどこかに混じっている。「それが妥当だな」彼は渋々といった調子で認めた。

廊下に出た途端、マシ...

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