チャプター 20

ジュリア視点

眠りと目覚めのあわいを漂っていた。ダニエルの唇がわたしの唇に触れた記憶が、頭の中で何度も再生される。やさしい手つき。抱きしめてもいいか、と尋ねたときの目に宿っていた気づかい――わたしが想像していた「初めての本物のキス」とは、まるで違った。想像より、ずっとよかった。

「ジュリア!ジュリア、起きて!」アンバーのはしゃいだ声が白昼夢を切り裂き、肩を揺さぶられて歯が鳴りそうになるほどだった。

わたしはうめき声を上げ、毛布を頭まで引き上げた。「あと五分……」

「五分なんてないってば」アンバーは言い張り、毛布をひったくった。「下に男の子がいるの。花束持って。あなた宛て!」

それで一...

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