チャプター 27

マシュー視点

スプリング・バレーの群れへ戻る森道は、古いマツやモミの林を縫うように伸びていた。夜空を背にした木々の輪郭は黒く沈み、闇は深い。窓を少しだけ開けたまま車を走らせると、きりりと冷えた山の空気がトラックの車内へ流れ込んできた。レイチェルが死んで以来、ずっと付きまとっていた重さが、今夜に限ってはほんの少し軽くなった気がした。

指先でハンドルをとん、とん、と叩きながら、奨学金の授与式の場面を頭の中で繰り返す。伝統的な薬草療法を現代の看護実践に統合する研究――それを語るジュリアの自信に満ちた声は、聴衆だけでなく、俺の意識までしっかりと掴んで離さなかった。古い知恵に敬意を払いながら、科学的...

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