チャプター 40

エリック視点

俺は家の玄関を押し開けて中へなだれ込み、まだ震えの止まらない手を握りしめた。

父さんは机から顔を上げた。前には群れの警備報告書が山のように広げられている。老眼鏡が鼻梁のあたりまでずり落ち、俺の姿を見た途端、その目が見開かれた。

「エリック? なんてことだ、何があった。……その血は誰のだ?」父さんの声は露骨に警戒色を帯び、俺の背後で素早く扉を閉める。錠がかかる、かすかなカチリという音がした。

「これは座って聞いたほうがいい」アドレナリンが引いていくのに合わせて声がわずかに震えた。「最悪なんだ、父さん。本当に、最悪だ」

父さんは俺の顔を見つめ、目尻の皺をいっそう深くした。言...

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