チャプター 43

ジュリア視点

クレアの顔が怒りでゆがんだ。彼女は爪を立てるみたいに両手を突き出し、私めがけて飛びかかってくる。「よくも――」

リチャードが素早く動き、妻の腰に腕を回して捕まえると、私に届く前にぐいっと引き戻した。クレアは腕の中でもがき、危険な金色の光が再び瞳にきらめいた。

「クレア、やめろ!」リチャードはそう言って、きっぱりとした声で彼女を押さえ込む。

私はその場から動かなかったが、胸の鼓動は跳ね上がっていた。責める気にはなれない――彼女の立場なら、私だって同じ反応をしたかもしれない。

「彼は今、目を覚ましたところだ」リチャードが私たちに告げる。その声はクレアとは対照的に落ち着いてい...

ログインして続きを読む