第五十四章

リサ視点

鼻歌を口ずさみながら、キッチン用品の箱をもうひとつ開け、皿を大きさ順に食器棚へ丁寧に収めていった。新しい家の窓から陽の光がさっと差し込む。私とエリックの――そう思うだけで、胸の奥がぞくりと震えるように高鳴った。

つがいを見つける喜びの話は、長いこと耳にしてきた。けれど今になって、ようやく本当の意味がわかる。胸の内に絶えず灯っているあたたかさ。エリックがこの場にいなくても、彼の感情がふっと伝わってくるあの感覚。つがいであることは、長老たちが語っていた以上のものだった。

新居は質素だけれど申し分ない。寝室は二つ、こぢんまりとした居間、それから、私が集めてきたレシピを試すのに十分な作...

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