チャプター 67

ナサン視点

スプリング・バレーの縄張りを見下ろす尾根に身を低くして身を潜めた。何時間もこの姿勢を保っていたせいで、筋肉が灼けるように痛む。眼下ではマシュー・コリンズと、そのベータであるジェームズ・パーカーが、軍隊さながらの正確さで警備班を動かしていた。北側外周を、まるで蟻が巣を守るようにびっしりと固めている。

「この区間だけでも戦士が八人……」息を殺して呟き、また一本、木々の間を巡回が抜けていくのを見送った。

『正面突破には多すぎる』頭の中で、俺の狼――シャドウが唸った。群れを飛び出して以来、奴の存在は日に日に濃くなっていった。声は鮮明さを増し、影響は抗いがたいほど強くなる。

『別の...

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