チャプター 70

ユリア視点

月明かりがオークの葉の隙間をすり抜け、まだらな影をマシューの顔に落としていた。彼は私の前に立ち、決意に燃える険しい表情のまま、さっきの言葉の余韻を私たちのあいだに漂わせている。

「約束する、ユリア。君に何か起きるのは絶対に許さない」

胸の奥で心臓が、ひくりとつかえた。恐怖のせい――たしかに体の内側ではそれが渦を巻いていたけれど――それだけじゃない。もっと別の何か。今の私には、まともに向き合う準備ができていない何かだ。マシューの緑の瞳の熱が息を詰まらせ、私は無理やり視線を逸らした。隣のオークの樹皮のざらつきに意識を縛りつける。

「どうやって信じればいいの?」思わず口をついて出...

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