第125話

ボニー

一ヶ月後

「すごくきれいだよ、ボン。あなたの人生に関われていること……あなたが私のお母さんでいてくれることを、信じられないくらい誇りに思うし、幸せに思う」

ロッティに目をやると、彼女は満面の笑みを浮かべながら目に涙を溜めていた。それを見て、今度は私の涙腺が緩んでしまう。

「だめ、今すぐやめて! 泣いちゃだめ、お願い。私が頑張って仕上げたメイクが台無しになっちゃうでしょ。やり直す時間はないんだから」

リリーがそう言いながら私たちの方へ歩いてきて、その言葉に二人して笑ってしまった。もし彼女が涙を止めさせるためにその言葉を選んだのだとしたら、効果はてきめんだった。

彼女は私のそばに...

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