第13話

ボニー

三十分も経たないうちに、私はドレスを脱ぎ捨て、古びたレギンスとだぼっとしたTシャツに着替えた。髪を無造作にポニーテールにまとめ、顔の一部を隠すために野球帽を深くかぶる。それから履き古したスニーカーに足を入れた。あまり履き心地は良くないけれど、今持っている中では一番マシな靴だ。

「準備はいい、ボン?」リリーの思念のリンクに、私はびくりとする。そのせいで頭の中のレキシーが笑いだした。「うん、今行く」。バックパックを掴んでドアに向かうと、廊下で彼女が待っていた。彼女も私とそっくりな格好をしている。緊張しているようだけど、どこか興奮もしている。私も同じ気持ちだ。私たちがやろうとしていること...

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