第14話

アルファ・ニコラス

ソフィーとあのクソ野郎の間で起こった最悪の騒ぎと、それに続くメイトとの出会いっていう一件の後、俺はパーティー気分を取り戻すのに苦労した。そのせいで、何もかもが悪夢のようだった。そこに未来のルナ候補になりたがる女どもとの会話が加われば、あの夜が完全な時間の無駄だったと言って間違いないだろう。結局、選ばれしメイトになることを望む23人のシーウルフに紹介されたが、誰一人として俺の心を動かす者はいなかった。自分のメイトすらいらないっていうのに、なんでまた偽物のメイトなんか欲しがるんだ?

『お前は自分のメイトが欲しいんだ。ただ意地を張ってるクソ頑固野郎なだけだ!』ストームはまった...

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