第37話

アルファ・ニコラス

さらに数マイルにわたって捜索を続けるが、捜索隊からは行き止まりに突き当たったという報告が次々とマインドリンクで届き、俺は苛立ちを募らせていた。どうしてこうなる? 頭のズキズキする痛みを無視しようとするが、もはや不可能だった。

連中は行き止まりに突き当たっているのかもしれないが、俺が捜索を進めるほどメイトの香りは強くなる。そしてすぐに、自分たちがどこへ向かっているのかわかった。巨大な滝と湖を囲む、あの崖だ。彼女は崖の上にいるのか? だとすれば、部下たちが行き止まりにぶつかり続けるのも説明がつく。連中はおそらく、崖の下にたどり着いているだけなのだ。

俺はロビーに、滝に向かって...

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