第67話

アルファ・ニコラス

独房までの道のりが永遠に感じられる。今すぐ地下へ降りて、あのクソ野郎どもを一人残らず始末してやりたい。そして、そうするつもりだ。奴らの誰一人として、その行いに弁解の余地はない。全員が俺の手によって、あるいは部下たちの何人かの手によって死ぬことになるのは間違いないだろう。俺の兄弟たちとトニーが自分たちの見せ場を欲しがるのは分かっているし、それは構わない。だが、俺の伴侶の父親と妹……奴らは、俺の手で死ぬ。

奴らは狼としても唾棄すべき、出来損ないだ。それも今日で終わりだ。奴らには何故あんなことをしたのか話す機会が与えられるが、それはどちらかといえば俺の伴侶ともう一人の少女の...

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