第70話

アルファ・ニコラス

娘をどれほど誇りに思うか、言葉では言い表せない。娘は母親と話している間、毅然と、誇り高く立っていた。長い間ずっと悩まされてきた疑問への答えを求めていたのだろうと思うが、その一方で、答えが得られない可能性が非常に高いことも心の奥底では分かっていたはずだ。そして、実際に答えが得られなかったときも、俺の知るあの強く、自信に満ちた少女として振る舞った。これ以上ないほど誇らしかった。娘は、俺が同じ年頃だった頃よりもはるかに大きな勇気を示したし、娘とボニーがお互いを庇い合う姿は、誇りに遠吠えしたくなるほどだった。

二人はほとんど知り合いでもないのに、互いのために立ち上がろうとした...