第90話

アルファ・ニコラス

俺がそう口にした瞬間、彼女はとろけるように甘い喘ぎ声を漏らした。必要と欲望が混じり合った、クソみたいに煽情的な声だ。「静かにしないとイかせないって言ったはずだが」。彼女は何も言わず、すぐにまた従順な役に戻る。「今日は寛大な気分だから見逃してやる。だが次はないぞ、ルナ。分かったか? 答える時だけは話していい」

「はい、アルファ」。クソ、彼女がこうして従う姿を見ると、どうにかなりそうだ。「いい子だ」。俺は彼女の腰を掴むと、素早く体を反転させて向かい合わせにする。シャワーの水がゆっくりと彼女の体を伝い落ち、その光景に俺の竿がぴくりと疼いた。手を伸ばし、一本の指で優しく彼女の...

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