第13章

木村川は彼女がこんなにあっさりと承諾するとは思わなかった。

何かおかしいと感じたが、深く考えなかった。

佐倉寧々は言った。

「私が承諾したんだから、私のデザイン案を見てくれるんでしょう？」

そう言いながら、佐倉寧々はスケッチを渡した。

木村川はようやく開いてみた。彼は佐倉寧々のデザインレベルを知っていたので、一目見ただけで、特に大きな問題はなかった。

佐倉寧々は彼に促した。

「あなたの家に引っ越すことを承諾したんだから、契約書をくれるべきじゃない？」

木村川は心の中で一瞬躊躇したが、それでもきっぱりと藤原家に契約書を送った。

一方、藤原卓也は協力文書を受け取った時、少し驚い...