チャプター 33

ベラ視点:

ヴィクターは、宴会場の温かな喧騒のなかを私の手を引くように導き、彫りの入った木の階段を上へと連れていった。笑い声やグラスの触れ合う音は、段を踏むごとに少しずつ遠のいていく。最上部に着くと、彼はガラス扉を押し開けた。そこは二階のテラスで、眼下には森が広がっていた。

夜気が頬を打った。ひんやりとして澄んでいて、松葉の鋭い香りを運んでくる。頭上には星が散りばめられている。テラスは飾り気こそないが、どこか人を招き入れるような心地よさがあった。錬鉄の椅子とテーブルが置かれ、手すり沿いには鉢植えの常緑樹が並んでいる。

「こっちのほうがずっといい」ヴィクターは、クッション付きの椅子を示して...

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