チャプター 67

ヴィクター視点:

玄関の電子錠が二度鳴ったあと、リアムが慣れた手つきで六桁の暗証番号を打ち込み、そのまま中へ入ってきた。俺はマックブック・プロから顔を上げようともしなかった。画面には、たいていのプログラマーなら目を回しそうなほど緻密で入り組んだパイソンのコードが、びっしりと流れていた。

「来月で暗証番号の期限が切れるぞ、リアム」

俺は平坦な声で言い、なおもアルゴリズムの流れを目で追い続けた。

「新しいのが必要なら、忘れずに俺に聞け」

リアムはいつもの遠慮のなさで向かいの一人掛けソファにどさりと腰を下ろし、クラフトビールの缶を二本、俺たちの間のローテーブルに置いた。そのうち一本は、入っ...

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