第100章

彼女がしばらく無反応なのを見て、林原寧々の機嫌も目に見えて悪くなった。

『林原撫子、さっさと来なさい。あたしが優しくしてあげてるのが気に入らないなら、今すぐ使用人を何人か呼んで縛り上げるけど?』

『……水、飲みたい』

林原撫子が唐突に口を開いた。視線は氷みたいに冷たい。

『朝から何も口にしてない。水がほしい』

寧々はもう少し脅してやるつもりだったのに、言葉を塞がれてしまい、苛立たしげに手にしていた化粧道具を置いた。

『ほんっと面倒。お姉ちゃん、今食べたり飲んだりしたら、あとでトイレ行けなくなるよ』

そう言いながらも、結局は部屋を出て水を汲みに行った。

どうせ撫子が何かできるは...

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