第126章

だが、その決定に林原父は即座に噛みついた。

「駄目だ! 俺は断固として、あいつが会社に戻ることに反対だ。俺が認めないだけじゃない。株主総会の連中だって、絶対に認めない」

株を返すだけでも腹が痛いのに、林原聡はさらに、その半分を林原撫子へ渡すと言い出している。

それだけの持ち株が集まれば、立場は会長である自分に迫りかねない。

前回の逃げ婚騒動以来、林原父は骨身に染みて理解していた。林原撫子は、思い通りに転がせる相手ではない。

株まで持たせたら、会社の中では時限爆弾だ。

林原聡は父の腹を見透かしたように、表情ひとつ変えない。

「祖父の遺言には、株は三人の子どもで均等に分けると明記さ...

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