第136章

『景也、寧々と一緒に行け。ついでに、あいつらに会社を一通り案内しておけ。兄貴が国内にあと何日いるか分からんが……とにかく、外向けの体裁は整えろ』

林原父は椅子にもたれ、眉間を指で揉んだ。いかにも頭痛の種だと言わんばかりの顔。

娘ふたりは、会社を遊園地か何かと勘違いしている。

林原景也は、林原撫子に一発かましてやる気満々だった。書類を受け取ると、林原寧々に顎で促す。

『行くぞ。まずはオフィスに連れてく』

「はい」

林原寧々はスカートの裾をつまみ、にこりと笑った。

家の『特別扱い』もあって、林原寧々の執務スペースは林原景也と同じフロアに用意されていた。部屋の中央には衝立が立ち、二人...

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