第137章

「そうだよ、お姉ちゃん。人間、自分の分ってものをわきまえないとね。このプロジェクト、お父さんが直々にお姉ちゃんに選んでくれたんでしょ? 失敗したら会社から追い出されちゃうよ」

林原寧々が隣で、くすくすと甘ったるく笑いながら相槌を打つ。

二人は代わる代わる言葉を投げつけ、耳障りなほど騒がしい。

林原撫子は企画書をすっと引き寄せて閉じ、鼻で笑った。

「口だけで能力は決まらない。林原景也、あなたは私に嫉妬してるのよ。お爺さんもお兄ちゃんも私に株をくれた。自分の立場が揺らぐのが怖いから、そんなくだらないことを言う」

一拍置いて、視線を林原寧々へ移す。

「それから、あなた。私を皮肉ってる暇...

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