第35章

「白石さんも、射撃を習いに?」

入口に立つ人影に気づくや否や、傍のスタッフが顔いっぱいに媚びた笑みを貼りつけて駆け寄った。

「すぐにインストラクターを――」

「どきなさい!」

吐き捨てたのは白石七海だ。彼女は射場の中で銃を構えている二人を睨みつけ、目に火を宿していた。

村木原矢を探して何日も走り回った。数日前までは外勤続きだと聞き、仕事なら仕方ないと飲み込んだ。だが、ようやく空きを捕まえたと思ったら――ここで、別の女に射撃を教えている。

しかも、やけに距離が近い。

白石七海は奥歯を噛みしめ、スタッフに八つ当たり気味に言い放った。

「習うわよ。でもインストラクターなんていらない...

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