第37章

『バン!』

乾いた発砲音。弾丸が的を穿つのと同時に、電子音声が機械的に告げた。『テンリング』

白石七海は余裕たっぷりに口元をつり上げ、じん、と痺れた手首を軽く揉む。そして林原撫子へ顔を向け、くすりと笑った。

『悪いわね。しばらく触ってなかったけど――真ん中に当てるくらい、私には朝飯前なの』

林原撫子が返事もせず、視線を落としたままスナイパーライフルをいじっているのを見て、七海は悠然と眺め、追い打ちをかける。

『林原さん。もう2分よ? まだ撃たないの?』

その声でようやく、撫子がゆっくりと瞳を上げ、隣の電子スクリーンを気だるげに一瞥した。

たった2分。

馴染む感触をようやく掴み...

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