第88章

一晩じゅう振り回されたせいで、林原撫子は眠れないだろうと思っていた。

ところが意外にも、身支度を済ませて枕に頭を落とした途端、ぷつりと意識が途切れた。

奇妙でちぐはぐな夢をいくつも見て、目を覚ましたときにはもう午前10時。

ぼんやり重い頭を支えながら、撫子はスマホを手に取った。

今日は休みの最終日。届いていたのは村木珠美からのメッセージが一件だけだった。

『孤児院、なんかあったみたい。撫子、何か知ってる? お兄ちゃんに聞いたら、あなたに聞けって言われた』

撫子は目をこすり、指先を動かして、昨日の出来事をかいつまんで返す。

今日は病院へ行って豆子の様子を見ようと思っていた。あの子...

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