第129章

翌朝早く、梨紗は圭也と別れて学校へ戻った。寮に着くなり、芽美が焦った顔で駆け寄ってくる。

『昨日、なんで寮に帰ってこなかったの? どこ行ってたの? まさか、寮出るつもり?』

矢継ぎ早の質問。芽美の緊張でこわばった表情を見て、梨紗は眉をわずかに上げた。

『私がどこに住もうが、あなたに報告する必要ある?』

芽美は自分の反応が過剰だったと気づいたらしく、気まずそうに笑う。

『ごめん……ただ、私の彼氏のことで嫌になって、寮を出るのかなって心配で。約束する、もう彼は寮に来させない。だから、出ていかないで』

――やっぱり、何かある。

梨紗は内心でそう思いながらも、適当に数言、寮を出るつもり...

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