第130章

虎弥の顔は真っ赤――いや、肝みたいにどす黒く染まっていた。歯の隙間から、一文字ずつ無理やり押し出す。

『……ごめん。お前のこと、デマ流した。俺が悪かった』

言い終えた瞬間、虎弥はもう顔を上げられなかった。胸の奥から、焼けるような屈辱がこみ上げてくる。

『うわ……マジでやってたの? あのスクショ本物?』

『女子の着替え盗撮とか……キモすぎ』

『さっきまで庇ってた自分、目ぇ腐ってたわ』

『ってことは、前にも何人も潰してたってこと? 休学した子も虎弥のせい?』

『顔だけそれっぽいのに、中身ドブじゃん』

欲しいものは手に入れた。

梨紗はバッグを肩に掛け、教室の出口へ向かう。ドアの前...

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