第18章

七海は病室のドアを勢いよく引き、梨紗に飛びつくように抱きついた。

「心臓止まるかと思った……! なんで私を病室に押し込んだの? 紀太郎のあの棒が今にも振り下ろされるってとき、どれだけ怖かったか分かってる!? もう二度と梨紗を失いたくない……! これからは、死ぬなら一緒。絶対、同じところで死ぬ!」

梨紗は七海の背中をそっと撫でて落ち着かせる。だが、その指先はどうしようもなく震えていた。

さっき紀太郎に向き合ったときの梨紗は、ほとんど意地で耐えていただけだ。三年間――裏社会で、あれ以上に恐ろしいものはいくらでも見てきた。

それでも、彼女はただの人間だ。アドレナリンが引いていくにつれ、胸の...

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