第40章

梨紗は口元をきゅっと吊り上げた。まさか、こんな形で『おまけ』がついてくるとは。

「でも、リリアってノックスなんでしょ? 自分のデザインを自分で盗むなんて、あり得るの?」

梨紗がくすりと笑って言うと、健治は鼻でせせら笑った。

「はっ。あいつがノックス? 冗談言うな。あいつにそんな才も腕もねえよ。親父とおふくろに『使えない』って切り捨てられるのが怖くて、俺に泣きついてきたんだ。デザイン学院の卒業証明を偽造してくれってな。そんでノックスの原稿から、いくつか抜いて『自分の作品』に仕立てさせた。……なのに時間が経つほど、あいつ本気で自分がノックスだと思い込んでやがる。田舎育ちのクズが、俺と継承争...

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