第44章

リリアの唇が小刻みに震えていた。壇下に並ぶ嘲りの視線を受け、彼女はぶんぶんと首を振る。

「これ……これ全部、私のデザインよ! こいつがデマを流してるの! 適当に描いたラフと、ただの送金履歴のスクショだけで、私の作品だなんて証明できるわけないでしょ!」

言い切った途端、リリアは自分の中に「言い逃れの柱」を見つけたみたいに、無理やり呼吸を整えた。

「それに、私がノックスよ。受賞歴なんて数えきれないくらいある。私が、わざわざデザインのゴーストから買う必要なんてある?」

ざわついていた客席が、ふっと同調するように頷いた。

「だよな。リリアってやつ、調べたけどトップのデザイン学院出で、賞も取...

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