第52章

探し物をしている最中だった。

全身を貫く痛みが一気に押し寄せ、梨紗はソファにへたり込む。額には冷や汗がぷつぷつと滲み、瞬く間に流れ落ちた。

下唇をぎゅっと噛みしめる。痛みの波に呑まれ、意識が遠のきそうだった。

――これも、昔からの「癖」だ。

組織に囚われていた三年間、あの男が治療など許すはずもない。折檻したあと、啞者の弟に薬を塗らせるだけ。そうやって放置された傷は、年月を経て体に居座り、雨の日になると骨の隙間から刺し込むように疼き出す。

雨が降ると、啞者の弟はこっそり鎮痛剤を一粒くれた。効き目は微々たるものでも、歯を食いしばって耐えるよりずっとましだった。

帰ってきてからというも...

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