第7章

梨紗は白目をむき、七海のほうを向いた瞬間、ぱっと花が咲くように笑った。

「梨紗、言わなきゃいけないことがあるの。あなたの治療費、私……そんなにたくさん払えない。周りの友達に頭下げまくって、やっと4万円しか集められなかった」

七海はポケットから4万円を取り出し、はあ、と深く息を吐く。

梨紗は首をかしげた。七海の家は大富豪というわけじゃないが、生活に困るほどではない。友達じゅうに借りて、ようやく4万円というのは妙だ。

改めて七海を見つめて、梨紗は気づく。三年前より、明らかにやつれていた。

「治療費は気にしないで。もう払ってある。それより……家で何かあったの?」

七海は重たくため息をつ...

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