第88章

梨紗は見下ろすようにリリアを見据え、嘲る光を瞳に宿した。

『どうする、リリア。賭けの約束を果たす? それとも反故にして、竹原先生に処分してもらう?』

リリアが身をよじった瞬間、背後の警備員に押さえつけられ、床へ膝をつかされる。ずきりと痛みが走り、思わず声が漏れた。だが顔を上げた目には、なおも毒々しい怨みが渦巻いていた。

『竹原先生の名前で脅しても無駄よ。やってもいないことを認めさせようとしてるだけじゃない。タイで誘拐されたのは自業自得でしょ。私に何の関係があるのよ!』

『最初から言ってたよね。賭けの内容は、私を陥れたこと全部を認めさせる、って。タイの誘拐があなたの仕業だなんて、私は一...

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