第28章

九条瑞希は、その蛇の名まで自分と同じ「瑞希」だと知った瞬間、明らかな侮辱だと受け取って、反射的に罵声を浴びせた。

「九条美琴! 最低! なんで私の名前を蛇につけるのよ! どういうつもり!?」

「私の愛しい子が、私の大事な妹と同じ名前。記念になるでしょ」

九条美琴は蛇の頭をそっと支え、わざとらしく彼らのほうへ差し出してみせる。

「ひぃっ……!」

「や、やめろ!」

九条家の面々は一斉に青ざめ、魂が抜けたみたいに後ずさった。

「記念って何よ……私のこと、蛇みたいに性格悪いって言いたいんでしょ……!」

瑞希はまた泣き出し、縋るように両親へ向き直る。

「パパ、ママ……私の味方してよ…...

ログインして続きを読む