第63章

親友はベッドに横たわり、掛け布団はめくれたまま。上衣はまくり上げられて腰から腹があらわになり、寝間着のズボンも膝までたくし上げられて、白い脛が覗いていた。

医者の目には男女の区別なんてない――そう頭ではわかっていても、この光景を前にすると、やはり水野莉央は妙に意識してしまう。

空気が、どこか艶めいている。

陸川雅樹は真剣な面持ちで、片手にピンセットで挟んだアルコール綿、もう片方に銀針を持っていた。

ツボを消毒し、迷いなく手を動かす。すっと落ちる針先。次の瞬間、肌に一本の銀針がまっすぐ立っていた。

水野莉央は思わず考える。

陸川先生って若くて血気盛んなはずなのに、仕事柄、女性の身体...

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