第70章

九条美琴の白衣に対する拒絶ぶりを思えば、もし自分こそが白衣の王子様だと知った瞬間、きっと彼女は即座に通話を切り、二度と関わろうとしないだろう。

「知り合いってほどでもないんだけど。前に全身に水ぶくれみたいなのが出たとき、ネットで相談して……そのときの先生に中央病院の中島先輩を勧められたの。中島先輩に診てもらったら、バラ色粃糠疹が本当にすぐ治って。なのに、今度はあなたまで同じ中島先輩を勧めてくるなんて……」

九条美琴は、世界がやけに狭く感じた。

白衣が握っている情報も、陸川雅樹が握っている情報も――不思議なくらい重なっている。

陸川雅樹はふっと笑う。

「ネットで相談? 悪徳医療グルー...

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