第796章同じベッドを共有する

アラリックの病室。

カシアスは心底驚いていた。

アラリックとセシリアの仲直りがあまりにも早すぎたからだ。

夫婦喧嘩は犬も食わないとは、まさにこのことか!

これでようやく一息つける。

彼は隣にいるダシールを肘でつついた。「セシリアも、まだアラリックに気があるんだよな?」

ダシールはカシアスを一瞥したが、何も言わなかった。

カシアスは、まるで馬鹿を見るような目で見られているような錯覚に陥った。

カッとなりかけたその時、アラリックが彼を呼ぶ声が聞こえた。「カシアス」

カシアスは慌てて外のバルコニーから中へ入った。

ダシールもその後ろについて入ってくる。

「退院の準備をしろ」アラリックは指示し...

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