第819話陰謀 (2) 爆破作戦

セダンはエヴァハート邸に到着した。

ダシールは隣で眠っているセラフィナに目をやった。

起こそうとしたが、ためらった。

彼女の腹の上に置かれた手首が目に入った。握れば折れてしまいそうなほど華奢だ。

彼の喉が微かに動く。

感情がまだ少し昂っていた。

この間のセラフィナの努力には、彼も気づいていた。

セラフィナが仕事に打ち込むあまり、食事や睡眠も忘れがちだとよく耳にしていた。

彼女を追い詰めすぎただろうか、と彼は思った。

しかし、彼女が早く成長しなければ、決して独り立ちはできない。

エヴァハート銀行を真に彼女に任せることはできないだろう。

ダシールは思わず手を伸ばした。

その...

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