第111章 離婚後、俺と結婚してくれ

一週間後、市役所の正面玄関。

同じ時間、同じ場所。須藤寧音は、またここに立っていた。

前回の騒動は、彼女が強硬に法的手段をちらつかせて終わった。古川寒弥も、さすがに本当に訴えられるのはまずいと思ったのだろう。ようやく折れて、今日あらためて離婚手続きをすることに同意した。

今回は、古川辰を連れてきていない。

二人は終始、言葉を交わさないまま番号札を取り、列に並び、腐りきった結婚に終止符を打つ順番を待った。

もうすぐ呼ばれる。須藤寧音の心臓は喉までせり上がり、今にも飛び出しそうだった。

自由が――目の前にある。

職員が身分証の提示を促し、押印の準備に入ろうとした、その瞬間。

古川...

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