第120章 僕と結婚して

「……どういう意味?」

須藤寧音は反射的に文さんの手からスマホをひったくった。

「いい話って……どういうこと?! 蘭ちゃんはどこにいるの?!」

「嘘、落ち着いて、島田嬢」レオンの声は相変わらず悠然としていて、まるで取るに足らないゲームの話でもしているみたいだった。

「君の友だちは、いま僕のところにいる。いや、正確に言えば――僕名義の私立病院だ」

須藤寧音は息を詰めて問い返す。

「……蘭ちゃんは、どうなってるの?」

「よくない」

レオンの声音に、ようやくわずかな硬さが混じった。

「高い崖から急流に落ちたんだ。生きてるだけで奇跡だよ。頭部を強く打っていて、すぐに開頭手術が必要に...

ログインして続きを読む