第121章 小寺蘭は彼女のせいで襲撃された!

病院のロビー。周防清利は警官二人に両脇を固められ、顔に貼りついていた温厚な仮面は、恐怖と狼狽にすっかり塗り潰されていた。

須藤寧音は、息を呑んで立ち尽くす。

周防清利――。

思い出した。周防清利は、西川星奈の遠縁の従兄だった。だからだ。あのとき名前を聞いた瞬間、胸の奥に引っかかりが残ったのは。

しかも、こいつがこの病院で働いていたなんて。

疑いは、この瞬間、すべて確信に変わった。

なぜ、あの義診はあまりにも都合よく現れたのか。

なぜ、周防清利は蘭ちゃんに妙に優しかったのか。

なぜ、蘭ちゃんはあんなにも簡単に危険へ落ちたのか。

最初から最後まで――小寺蘭を狙った罠。いや、正確...

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